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「親子はみがき教室」で地域に密着した歯科医院
2019.06.25
新興住宅地に開業したA歯科医院。周辺住民には20~30代の若い夫婦が多く、待合室には小さなお子さんを連れたお母さんの姿がよく見られます。
こちらの歯科医院では歯科衛生士のアイデアを採用して、1年前より「親子はみがき教室」というイベントを定期的に実施するようになりました。
この「親子はみがき教室」は無料のセミナーで、小学生以下のお子さんとその親御さんを対象に、歯科医師と歯科衛生士が講師となり、正しいはみがきを指導するという内容です。
最初に歯科医師が「歯の大切さ」についてお話しし、その後に衛生士が磨き方を説明しながら実際に参加者の皆さんと練習します。
お客様にもスタッフにもプラスの効果
このセミナーで最も重視したのは、「地域の子どもたちに歯に対する関心を高めてもらう」ということです。紙芝居や人形を用いたり、対話を重視したりと、理解を深めるための工夫はもちろんですが、親子で集まりやすい時間帯(平日の3~4時)に診療を敢えてお休みにしてこのイベントを実施したり、出席のスタンプカードと景品で定期的な参加を促したり等の集客のための工夫も重ねています。
開催場所は医院の待合室。診療時間帯を開放するため収入はなく、手間とコストのみがかかるイベントですが、その一方で、さまざまな効果を得ることができ、結果的には経営的にもプラスに働いていると院長のH先生はおっしゃっています。
他にも、以下のような効果が表れています。
①スタッフの意識が高くなる
「親子はみがき教室セミナー」自体のアイデアは歯科衛生士でしたが、回を重ねることを通じて、スタッフ全体から新しいアイデアが生まれてきています。スタッフに企画・運営を委ねることで、「自分たちが患者様のために何をしてさしあげられるのか?」「患者様の歯を保つために何をすべきか?」を考える良いきっかけとなっています。
②お母さんの意識も高くなる
親子で参加していただくことで、お母さん達の歯への意識も高まっています。
子どもの治療をきっかけに足を運んでくれたお母さんの多くが、「自分の歯も診てもらおう」とメンテナンスを開始し始めるといった相乗効果も出ています。
③医院のイメージアップに
セミナーというイベントを通じて、「地域に対し常に門戸を開いている歯科医院」というイメージが定着しつつあります。地域に密着した医院として、地域住民の皆さんへのイメージアップ効果も望めます。
宣伝効果を高める地域コミュニケーション
地域の歯科医院が、このようなイベントを実施しているケースはまだまだ少ないのが現状です。日頃の診察や治療のスケジュールから考えると、イベントなどの運営は確かに手間がかかり面倒ですが、少しの工夫で宣伝効果も期待できる有効な手段かもしれません。
より良い地域コミュニケーションを実現し、経営に役立てていきましょう。
税理士法人レガート 税理士 服部誠
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