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「税務調査にはバラつきがある」
2013.06.28
税理士法人レガートの“税務調査ブログ”。(Vol.44)
■「税務調査にはバラつきがある」
税務調査を受けてみると、経営者(会社)ごとに感想が違うようです。税務調査を
受けるたびに多額の追徴税額を課せられ「もう税務調査はコリゴリ」と思う人もいれ
ば、「みんな税務調査を怖がっているけど大したことないな」と思う人もいるでしょ
う。
ここで気を付けて頂きたいのは、「1回の税務調査では判断できない」ということ
です。
エピソードを一つご紹介しましょう。
ある経営者がこんなことを言っていました。「税務調査なんて大したことないよ。
前の税務調査ではゴネたら何も言わなくなったんだから」
そしてこの会社に2回目の税務調査が入りました。担当がやり手の調査官だったら
しく、あらゆる税務処理の誤りを指摘されました。追徴税額を見たら社長の顔色が変
わるくらいの額だったのです。
税務署は全国に524あり、税務職員は56000人以上います。これだけの組織
ですから、一概に税務調査を担当している調査官といっても、やる気や知識にバラつ
きがあるのが事実です。これは普通の会社でも言えることでしょう。
最近特に増えたのですが、調査官の中には「嘱託(しょくたく)」の人もいます。
60歳で定年退職して、期限付きで再雇用されている調査官です。嘱託の調査官は昇
進・昇格などがないため、どちらかというと、やる気満々というタイプではありませ
ん。
また逆に、若手の調査官の中でも、昇進・昇格にこだわりがあったり、やる気があ
ったりすると、トコトン税務調査をするタイプの人もいるのです。
また税務調査は時期によっても、ある程度対応が変わります。税務署は7月から
12月までを上期、1月から6月までを下期としていますので、たとえば、11月か
ら始まる税務調査があるとすると、年内(上期中)に税務調査を終わらせようとする
調査官がほとんどです。つまり、税務調査に時間をかけられない事情(税務署内部の
事情)もあるということです。
これらはあくまでも税務署の都合ではあるのですが、整理をすると税務調査にバラ
つきがあるのは下記のような理由です。
・調査官によって対応が違う
・税務調査の時期によって対応が違う
だからこそ、税務調査というのはいつでも緊張感をもって臨まなければならない、
ともいえるのです。
(つづく)
今回もお読みいただきありがとうございました。
税理士法人レガート 税理士 服部誠
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