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「春の税務調査開始!」

2013.04.08

税理士法人レガートの“税務調査ブログ”。(Vol.36

 

■「春の税務調査開始!」

春の税務調査の季節がやってきました。税務調査というのは、1年の中でも大きく

2つの時期に分かれています。少しややこしい部分もあるので、税務署的な視点から

解説しておきましょう。

 

 国税という組織は、1年の始まりを7月としています。ちょっと変わっているので、

一般的な考え方からすると、かなり違和感があるところです。

国税は1年を上期と下期に分けていますが、7月から始まりますから、毎年

 

7~12月:上期

1月~6月:下期

 

としています。ということは、春のこの時期は下期ですね。

下期は少し特別で、個人の確定申告があります。確定申告は2~3月中旬までなの

ですが、この時期は税務調査に立会いする税理士も忙しく、また税務署内も確定申告

の対応に忙しいという事情もあって、特別な事情などがない限り、確定申告時期に調

査が行われることは殆んどありません。

 

 こういう事情を考えると、大きく税務調査は「春の時期」と「秋の時期」に分ける

ことができるのです。(真冬は調査がないという感覚です)

 

 ここにはさらに税務署内の事情が絡んできます。税務署の職員は、3年に1回程度

の頻度で転勤(他の税務署に異動)するのですが、この転勤時期は7月上旬です。し

かも、転勤になる調査官は、直前まで転勤になるかどうかを明示されていないのです。

ということは、春の調査と秋の調査には次のような違いがあるといえます。

 

【春の税務調査】

・時期が短い

・調査件数が少ない

 

【秋の税務調査】

・時期が長い

・調査件数が多い

 

 春と秋で、税務調査にもこれだけの違いが出てくるのです。

 

(つづく)

 

今回もお読みいただきありがとうございました。

税理士法人レガート 税理士 服部誠

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