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税務調査の頻度
2012.06.05
税理士法人レガートの“税務調査ブログ”。(Vol.4)
■ 税務調査はどれくらいの頻度で来ますか?
私の経験から言いますと、まったく税務調査に入られたことがない会社もあれば、
3~4年のペースで税務調査に入られている会社もあります。
実は、税務調査がどのくらいの頻度で入るかは、会社によってまったく違うのです。
そうは言っても、ある程度は税務調査の頻度にも基準がありますので、概略ではあり
ますが説明しておきましょう。
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○売上が100億円以上あるような大きな会社:3~4年に1度のペースで税務調査
○売上や利益が大幅に伸びている会社:4~5年に1度のペースで税務調査
○売上はあまりなくてもパチンコ業や廃棄物処理業など、不正が多いと税務署に管理
されている業種の会社:4~5年に1度のペースで税務調査
○過去に重加算税を課されたことのある会社:3~4年に1度のペースで税務調査
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これらはあくまでも目安ですが、これらに該当しないのであれば、ある程度売上が
あっても、税務調査は6~7年くらいに1回の割合になるでしょう。
またよく聞かれることで、「優良申告法人であれば税務調査に入られない、もしく
は税務調査があってもあっさり終わるのでは?」という質問があります。
優良申告法人とは、税務署が5年に一度の税務調査で、適正な申告と納税がされ、
かつ経営内容が優良で問題ないとして表敬する法人のことです。優良申告法人に認定
されると、地元の税務署長から表彰状を渡されるとともに、写真撮影まで行われます。
確かに以前から税務署では、優良申告法人であれば税務調査をあまり行わない、もし
くは税務調査に入っても短い日程で終わるという慣習があります。
しかし、最近では優良申告法人の制度も見直されています。というのも、過去に優
良申告法人であるとされた会社が、そもそも税務調査に入られにくいというのはおか
しい(つまり、その後に悪いことをする可能性は排除できない)こと、また、優良申
告法人はかなりの納税をしている会社なのですが、長引く不景気で優良申告法人自体
が極端に減っていることも事実です。
法人会などによっては、「御社もぜひ優良申告法人で!」などと営業されると聞き
ますが、そのために多くの納税することは、あまりおすすめできることではありませ
ん。税務調査を嫌がる以前に、まず経営のことを本気で考え、税務調査に入られても
心配ない体制を築いていきましょう。
(つづく)
◆ 税務調査 川柳 ◆
昭和の時代に作られた税務調査官の“いろは手引き”です。
納税者との「駆け引き」から生まれたナマの声は、なかなか興味深いです。
「ゴミ箱は不正の山の宝庫なり」
「顔色で分かる不正の隠し場所」
「理に叶う話しの裏に不正あり」
「擦り切れた袋に大事な宝あり」
「世間話し本音をちらっと口走り」
調査官の習性が垣間見える感じですね(笑)。
今回もお読みいただきありがとうございました。
税理士法人レガート 税理士 服部誠
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