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「税務調査で言ってはならない言葉(1)」
2014.05.14
税理士法人レガートの“税務調査ブログ”。(Vol。71)
■「税務調査で言ってはならない言葉」(1)
税務調査では、調査官が巧みに言葉を使い、経営者の発言を誘い、その揚げ足
を取られて、結果として課税されてしまうことがよくあります。税務調査では、
あまり余計なことを話さないことがいいのは、間違いないでしょう。
さて今回は、税務調査の時に調査官に言ってはならない言葉を集めてみました。
1.「前の税務調査で言われませんでしたよ!」
以前の税務調査で否認指摘されなかったからといって、それは認められたとい
うわけではありません。
調査官も人間ですし、また税務調査は日数が限られているため、すべてチェッ
クすることができないというのが、本当のところです。
経営者として、この言葉を言いたい心情はわかりますが、こう言ったがために、
遡られる必要のない過去まで、修正申告の提出を求められる可能性があります。
2.「経理と税理士に全部任せているから知らない」
実際のところ、経営者としてすべての経理処理がわかるわけではないことは現
実でしょうし、この点調査官もよくわかっています。
しかし、調査官は経営者の姿勢・態度まで見ています。つまり、「この経営者
は、会社の数字を他人任せにしていないな。」と調査官が思えば、それほど深く
追及してこない点も、このような発言を平気でしてしまうと、「経営者が内容を
わかっていないようだから、もっと追究してみよう。」と思わせてしまうのです。
3.「趣味はゴルフと飲むこと」
税務調査でよく見られるポイントとして、経営者の個人的な支出を、経費にし
ていないかどうかが挙げられます。
当然、顧客や取引先と行った接待(ゴルフや飲み会)などは経費になるべきも
のなのですが、この境界線が曖昧であることが多くあります。
この点、このような発言をすると、「社長、接待費の中に、個人的なゴルフ代
や飲み代が入っているのではないですか?」と疑われるきっかけになるのです。
税務調査の鉄則は、聞かれたことだけを端的に答えることです。調査官の誘導
にのって、あまり余計なことは話さないようにしましょう。
次回も、税務調査で言ってはならない言葉を紹介します。
今回もお読みいただきありがとうございました。
税理士法人レガート 税理士 服部誠
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